「妊活を始めたら、食事や生活を全部変えないといけない?」と迷うことはありませんか。情報を集めるほど、何から始めればよいか分からなくなることもあります。
まずは、今の生活を二人で振り返るところから。この記事では、妊娠前の健康管理として確認したいことと、日常に取り入れる工夫をまとめます。
この記事のポイント
- 健康管理は、妊娠を考える本人とパートナーで取り組む。
- 食事・睡眠・体を動かす時間を、続けられる形で見直す。
- 禁煙、飲酒、持病や薬の相談も妊娠前から確認する。
妊娠前の健康管理「プレコン」とは?
プレコンセプションケアは、将来の妊娠やライフプランを考えながら、自分たちの生活と健康に向き合うことです。妊娠を希望する女性だけでなく、男性も対象になります。[1]
生活を整えれば必ず妊娠できる、というものではありません。妊娠にはさまざまな要因が関わるため、結果が出ないことを「自分の努力不足」と受け止める必要はありません。
ここでは、できた・できないを評価するより、困っていることを知るための時間にしましょう。一人で取り組む場合も、必要に応じて医療者の力を借りて大丈夫です。
食事は、特別な食品より組み合わせから
国立成育医療研究センターは、主食・主菜・副菜に加え、乳製品や果物も含めた食事のバランスを紹介しています。特定の食品だけに偏らず、いろいろな食品を組み合わせることが基本です。[2]
例えば、おにぎりだけの昼食に卵や豆腐、野菜のおかずを足すなど、普段の食事から考えてみましょう。毎回手作りにこだわらず、冷凍食品や市販のおかずを使う方法もあります。
妊娠前の葉酸も確認したい項目です。摂取量やサプリメント選びは、葉酸の記事で詳しくまとめています。持病がある場合などは、食事やサプリについても主治医に相談しましょう。
睡眠と運動は、今の生活に合わせて
公式のチェックシートでは、よい睡眠をとること、体を動かすこと、ストレスへの配慮が挙げられています。[3]
取り入れ方の一例として、寝る前の予定を少し減らす、短い散歩を日課にするなどがあります。通勤や家事ですでに体を動かしている人は、その時間も振り返ってみましょう。
仕事や家族の事情で、理想どおりに過ごせない日もあります。「今週は一緒に散歩する日を一日作る」など、小さな予定にすると話し合いやすくなります。体調や持病によって運動の適量は異なるので、痛みや不調を我慢して続けないでください。
たばことお酒は、二人で確認する
喫煙は男女ともに生殖や健康への影響があり、妊娠中は受動喫煙にも注意が必要です。本人の禁煙に加え、周囲の煙を避けられる環境を考えましょう。やめるのが難しい場合は、禁煙外来などで相談できます。[2]
妊娠を考えたときから飲酒を控え、妊娠中は禁酒が原則です。妊娠中に安全とされる飲酒量は確立していません。飲み会などで選ぶ飲み物も、あらかじめ二人で考えておくと安心です。[2]
よくある質問
Q. 妊活のために、今飲んでいる薬をやめた方がよい?
A. 自分で中止せず、処方した医師に妊娠を希望していることを伝えてください。持病の状態と薬の両方を、妊娠前から相談することが大切です。薬の名前が分かるお薬手帳も役立ちます。[4]
二人で確認するチェックリスト
- 食事で偏りや困っていることを話せた。
- 睡眠や休息を取りにくい理由を確認した。
- 無理なく体を動かせる場面を考えた。
- 喫煙・受動喫煙と飲酒について話した。
- 持病や薬について相談する準備をした。
これは当サイトでまとめた振り返り用のリストです。全部にチェックを付けることが目的ではありません。まず一つ、取り組みやすい項目を選びましょう。
不調があるときは、生活改善だけで待たない
強い月経痛や月経の乱れなど、気になることは婦人科・産婦人科へ相談しましょう。持病は主治医へ、薬については医師や薬剤師へ確認してください。[4]
「生活を整えてから受診しよう」と先延ばしにする必要はありません。相談先や初診の準備は、初めての受診の記事も参考にしてください。
まとめ
妊活中の生活習慣は、二人の健康を見直すきっかけになります。食事・休息・運動を少しずつ振り返り、たばこやお酒、持病や薬も確認しましょう。負担を一人に集めず、必要な相談と並行して進めていけるとよいですね。
参考資料・出典
- [1]国立成育医療研究センター:プレコンノート
- [2]国立成育医療研究センター:Action2 生活を整えよう
- [3]国立成育医療研究センター:プレコン・チェックシート
- [4]国立成育医療研究センター:Action4 かかりつけ医を持とう
資料確認日:2026年10月7日。本記事は一般的な情報であり、個別の診断や治療に代わるものではありません。