2歳 イヤイヤ・癇癪

イヤイヤ期のお出かけ準備|2歳の親子で慌てないための工夫

父親が黄色とコーラル色の靴を見せ、2歳ごろの子どもが黄色の靴を指さして選んでいる

「出かけよう」と声をかけたら「イヤ!」。靴を履くところで止まったり、着替えた服を脱ぎたくなったり。

出発前に予定が進まず、大人も焦ってしまうことがありますよね。

2歳ごろのお出かけ準備は、その日の気分や予定によって、うまくいく日も難しい日もあります。

この記事では、声かけや支度の順番を少し工夫する方法をまとめました。

毎回スムーズに出発することを目標にせず、親子が試しやすいものを一つ選んでください。

まずは、大人の荷物を先にまとめる

子どもの支度を始めてから財布や鍵を探すと、「ちょっと待って」が増えがちです。

できる範囲で、大人の荷物や持ち物を先にまとめておきましょう。

玄関に置くもの、出発直前に入れるものを分けるだけでも準備しやすくなります。

家族が一緒に出かけるなら、「荷物を確認する人」「子どもの支度をする人」をその日に相談してもよいですね。

次にすることを、短く知らせる

遊びから支度へ切り替える前に、次の予定を伝える方法があります。

「この遊びが終わったら、靴を履いて公園へ行こう」など、その子がわかりやすい言葉で知らせてみましょう。

長く説明するより、「次は靴下」「そのあと靴」のように、一度に一つの手順を伝える方法もあります。

伝えたら、少し待って子どもの反応を見ます。

時計の時間がまだわからない子には、身近な行動を区切りにする工夫も考えられます。

選べるところだけ、二つから選ぶ

「何を着たい?」と全部を選んでもらう代わりに、「黄色の服と白い服、どっちにする?」と、どちらも使える二つを見せる方法があります。

服や靴など、小さな選択から試してみましょう。

選択肢は、季節や行き先に合うものを大人が用意します。

どちらを選んでも困らないときに使い、安全のために必要なことは選択肢にしません。

選べない日や、どちらも嫌な日もあります。

「今日は決めにくいね。こちらを用意しておくね」と短く伝え、何度も選び直しを求めずに、少し待つ方法もあります。

二択がいつも合うとは限らないので、その子の様子に合わせてください。

「自分でやる」と「手伝って」を両方用意

服や靴を自分で扱いたいときは、できる部分を任せる方法があります。

靴を並べる、帽子を持つなど、支度の一部をお願いしてもよいですね。

難しそうなら、「かかとのところ、手伝おうか?」のように、手伝う部分を具体的に伝えます。

全部を一人でできたかより、「靴を持ってきてくれたね」と、できた行動を言葉にしてみましょう。

出発までの余裕と、予定の減らし方を考える

時間に余裕がないと、大人も声をかけ続けたくなります。

可能な日は、支度のための時間を多めに取り、行き先を一つに絞るなど、予定に余白を作りましょう。

眠そうな日や食事前など、普段の様子に合わせて時間を調整する方法もあります。

予定を変えられる日は、「買い物は後にして近所だけ」「今日は出かけず明日にする」と選び直しても構いません。

通園や受診など、時間を変えにくい予定もあります。

そのときは荷物を前日に用意し、必ず必要な支度を優先するなど、大人側の準備を減らせないか考えてみましょう。

遅れそうなときの連絡方法も確認しておくと動きやすくなります。

気持ちが大きく動いたら、安全な場所でひと休み

泣いたり怒ったりしている最中は、説明を重ねるより、まず周囲の安全を確かめます。

道路や階段など危険な場所から離れ、子どもを見守れる場所で立ち止まりましょう。

「まだ遊びたかったね」など、気持ちを短く受け止める言葉を添えます。

すぐに落ち着かせようと急がず、できる範囲で待ち、落ち着いてから次の一つを伝える方法があります。

叩く、物を投げるなど、本人や周囲が傷つく行動がある場合は、安全を守るために止め、距離や場所を調整します。

大人も余裕がなくなったら、一緒にいる家族に交代を頼むなど、子どもの安全を保ちながら負担を分けてください。

出発前の小さなチェックリスト

□ 大人の財布・鍵・必要な荷物を先にまとめた
□ 次にすることを、短く伝えた
□ 選んでもよいものは、使える二つに絞った
□ 自分でやる部分と、手伝う部分を考えた
□ 予定を減らす・遅れる連絡をする方法を確認した
□ 困ったときに立ち止まれる場所や、家族の役割を考えた

うまくいかなかった日は、一つだけ振り返る

帰宅後に余裕があれば、「玄関で荷物を探した」「服を選ぶのに時間がかかった」など、止まりやすかった場面を一つだけ振り返ります。

次は鍵を先に入れる、服を二つ用意するなど、準備の小さな変更につなげてみましょう。

子どもや自分を採点するためではありません。

今日は難しかった、とそこで終えても大丈夫です。

毎回の反省を宿題にせず、役立ちそうなことがあればメモするくらいでも十分です。

困りごとが続くときは、一人で抱えない

外出や毎日の生活が難しいほど困っているとき、本人や周囲を傷つける行動が心配なとき、大人の負担が大きいときは、かかりつけの小児科や自治体の子育て相談窓口などに相談してみましょう。

「どんな場面で」「どのようなことが起こるか」「何に困っているか」を伝えると、相談を始めやすくなります。

家庭での声かけだけで何とかしようとせず、親子に合う支え方を一緒に考えてもらってください。

親子に合う準備を、一つずつ

お出かけ準備が予定どおりに進まない日があっても、それだけで親の関わりが悪いと決める必要はありません。

荷物を先にまとめる、短く知らせる、選べるところを用意する。試しやすいものから取り入れてみましょう。

普段の声かけを考えたい方は、子どものことばを育む、毎日の暮らしでできる5つの関わりも参考にしてください。

参考資料:米国小児科学会 HealthyChildren.org「Top Tips for Surviving Tantrums」/Stanford Medicine Children’s Health「Your 2-Year-Old Child」(英語)。この記事は家庭で試せる一般的な工夫を紹介するもので、個別の発達評価や診断に代わるものではありません。

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