「絵カードって、名前を答えさせるもの?」「うまく言えないときは、どうしたらいい?」
そんなふうに迷ったら、まずはお子さんと同じ絵を見るところから始めてみませんか。
指をさす、音をまねする、好きな絵を選ぶ。
それだけでも、親子のやりとりを楽しめます。
今回は、2〜3歳ごろのお子さんと気軽に試せる、3つの遊び方をご紹介します。
年齢は目安なので、お子さんの興味に合わせて取り入れてくださいね。
準備は、好きな絵を2〜3枚だけ
特別な教材がなくても大丈夫です。
家族が撮った食べ物やのりものの写真、紙に描いた簡単な絵でも遊べます。
- お子さんが好きなもの、よく見かけるものを選ぶ
- 一度にたくさん並べず、まずは2〜3枚から
- テレビなどが気になるときは、落ち着いて見られる場所で
印刷する場合は大人が切り取り、口に入れる様子があるときは大人がカードを持って一緒に見ましょう。
遊ぶ時間は短くてもかまいません。
遊び方①「好きなの、どれ?」で一緒に見る
最初は、名前を聞くよりも「好きなの、どれ?」と選んでもらう遊びから。
お子さんが手を伸ばしたり、じっと見たりした絵に、大人が短いことばを添えます。
たとえば、りんごの写真なら
子どもがりんごを指さす
→「りんご、あったね」「赤いね」
ことばで答えなくても大丈夫。
「これが気になったんだね」と受け止めて、一緒に眺める時間を楽しみましょう。
遊び方②「ぶーぶー」「わんわん」と音を楽しむ
のりものやどうぶつの絵なら、音をまねする遊びもできます。
大人が絵を動かしたり、表情をつけたりしながら、ひとつだけ音を添えてみてください。
たとえば、くるまの絵なら
絵をゆっくり走らせながら「ぶーぶー」
→お子さんが笑ったら「くるま、走ったね」
まねをしてくれたら、一緒にもう一度。見て楽しんでいるときは、大人が見せるだけでも十分です。
「言ってみて」と繰り返し求めず、お子さんの反応に合わせましょう。
遊び方③「はい、どうぞ」でやりとりする
絵を選ぶことに慣れてきたら、お店屋さんのように渡し合ってみましょう。
食べ物の絵なら、お皿に見立てた紙の上に置いても楽しめます。
たとえば、ぱんとりんごを並べて
大人「ぱん、ください」
子どもがカードを渡す
大人「ありがとう。ぱん、おいしそう!」
違う絵を渡してくれても、「りんごをくれたんだね、ありがとう」と受け取って大丈夫。
正解を確かめるより、渡す・受け取るやりとりを楽しんでくださいね。
今度はお子さんに選んでもらい、大人が「はい、どうぞ」と渡してみましょう。
うまくいかない日は、ひとつ戻って大丈夫
カードを見ない、すぐに別の遊びへ行く、思った反応がない。そんな日もあります。
- 絵が多そうなら、1枚だけ一緒に見る
- 質問が続いたら、大人が「ねこだね」と話すだけにする
- 飽きてきたら、その日はおしまいにする
「もう一回」と楽しんでいるときは続けて、疲れた様子があれば終わりに。
3つ全部を順番にこなす必要はありません。
今日のお子さんに合いそうな遊びを、ひとつ選べば十分です。
暮らしの中でも、同じものを見つけてみよう
絵で見たりんごを、おやつの時間に「りんご、あったね」。お散歩でバスを見たら「絵にあったバスだね」。
カードの時間を特別に設けなくても、毎日の暮らしで一緒に見つける遊びができます。
「なんて言うの?」と聞くばかりになったら、大人から気づいたことをひとこと。
お子さんが見ているものに、そっとことばを添えてみてください。
印刷して遊びたい方へ
つむぎ帖では、無料の絵シートと、テーマ別の絵カードをご用意しています。
2〜3歳ごろの絵カードは、どうぶつ・たべもの・のりもの・どうさ・気持ちの5種類。
どうぶつ・たべもの・のりもの・どうさ編は各12枚・全8ページ、気持ち編は8枚・全7ページのA4サイズPDFです。
遊び方・カードごとの声かけ例・保護者の方へのメッセージも収録しています。
各100円(2026年10月8日時点)。印刷費は別途かかります。
見本と収録内容をご覧になって、お子さんが好きなテーマから選んでくださいね。
名前や鳴き声で遊ぶなら、どうぶつ編の見本・購入ページ(12枚/100円)をご覧ください。
表情や場面を一緒に眺めるなら、気持ち編の見本・購入ページ(8枚/100円)へ。
気持ちを当てさせることより、「うれしいね」などのことばを添えるやりとりを楽しんでください。
できた数より、一緒に楽しむ時間を
同じ絵を見て笑う、カードを渡し合う、音をまねする。
そんな小さなやりとりを、親子で楽しめたらうれしいです。
ことばが出たかどうかだけで決めずに、「今日は一緒にりんごを見たね」と、その時間を大切にしてくださいね。
この記事は、ご家庭での遊び方の提案です。
個別の発達評価や診断に代わるものではありません。
ほかの遊びも試したい方は、おうちでできることば遊び7選へ。
発達の目安や相談については、2歳・3歳の言葉の発達と家庭でできる関わり方で紹介しています。