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生後10か月になると、はいはいで移動したり、家具につかまって立とうとしたりと、赤ちゃんの行動範囲が広がってきます。
指先を使っておもちゃを動かしたり、大好きな人の後を追いかけたりする姿に、成長を感じることもあるでしょう。
その一方で、「まだつかまり立ちをしない」「離乳食を食べてくれない」「夜泣きが続いている」など、心配になることもありますよね。
この記事では、生後10か月ごろの成長・発達、離乳食、授乳、睡眠、遊び方を、毎日の暮らしに取り入れやすい形で紹介します。
赤ちゃんの成長には、一人ひとり違ったペースがあります。
月齢ごとの発達はあくまで目安であり、「10か月だから、これができなければいけない」ということではありません。
今できることや、赤ちゃんが楽しんでいることにも目を向けながら見守っていきましょう。
生後10か月の赤ちゃんの成長・発達
生後10か月ごろは、体を動かす力だけでなく、指先の使い方や周囲への興味も少しずつ育つ時期です。
はいはい・つかまり立ち・伝い歩き
はいはいで好きな場所へ移動したり、家具につかまって立ったりする赤ちゃんもいます。
つかまり立ちに慣れてくると、家具に沿って横に移動する「伝い歩き」が見られることもあります。
ただし、発達の順番や時期は一人ひとり違います。
はいはいをあまりせずに立とうとする子もいれば、床での移動をじっくり楽しむ子もいます。
無理に立たせたり、歩く練習をさせたりする必要はありません。
赤ちゃんが自分のペースで体を動かせる、安全な場所を用意してあげましょう。
指先を使った動きが増えてくる
おもちゃを左右の手で持ち替えたり、指先で小さなものをつまもうとしたりする姿が見られます。
容器からおもちゃを取り出す、手に持ったものを落とすなどの動きも、赤ちゃんにとっては大切な発見です。
同じことを何度も繰り返すのは、「こうするとどうなるのかな?」と確かめているからかもしれません。
- はいはいなどで移動しようとする
- 家具につかまって立とうとする
- おもちゃを別の手に持ち替える
- 指先で物をつまもうとする
- 大人の声や動きをまねしようとする
※これらは目安です。すべてが生後10か月で見られるわけではありません。
後追い・人見知り・心の発達
ママやパパの後を追いかける
姿が見えなくなると泣いたり、トイレやキッチンまで追いかけてきたりする「後追い」が目立つことがあります。
家事がなかなか進まず、大変に感じる日もあるかもしれません。
後追いは、身近な人への愛着が育つ過程で見られる行動の一つです。
少し離れるときには「すぐ戻るね」と声をかけ、戻ったときに笑顔で応えてあげるとよいでしょう。
まねっこや簡単なやり取りを楽しむ
大人が手をたたくと同じように動かしたり、「いないいないばあ」に笑顔を見せたりすることがあります。
まだ意味のある言葉が出ていなくても、視線や表情、声、身ぶりを通したやり取りは大切なコミュニケーションです。
「ボールが転がったね」「おもちゃを見つけたね」など、赤ちゃんが経験していることを短い言葉にしてみましょう。
赤ちゃんが笑ったり声を出したりしたら、その反応に合わせてやり取りを楽しんでみてくださいね。
生後10か月の離乳食|3回食と手づかみ食べ
離乳食は1日3回が目安
生後9〜11か月ごろは、離乳食後期にあたります。
離乳食を1日3回に進め、少しずつ食事のリズムを整えていく時期です。
食べ物の硬さは、歯ぐきでつぶせるバナナくらいが一つの目安になります。
赤ちゃんが食べやすいよう、食材の硬さや大きさを調整してあげましょう。
食べる量や進み方には個人差があるので、ほかの赤ちゃんと比べすぎなくても大丈夫です。
手づかみ食べは自分で食べる経験
食べ物に手を伸ばしたり、握って口に運ぼうとしたりする姿が見られることがあります。
手づかみ食べは、食べ物の感触を知ったり、自分で食べようとする気持ちを育んだりする経験につながります。
やわらかく調理した野菜など、赤ちゃんが持ちやすい食材から試してみましょう。
食事中は必ず大人がそばで見守り、姿勢や一口量、窒息につながる食品の形状に注意してください。
- 安定した姿勢で座れるようにする
- 食材を月齢に合った柔らかさにする
- 一度に口へ詰め込まないよう見守る
- 食べこぼしても片付けやすい環境を作る
PICK UP|離乳食のお助けアイテム
ベビービョルン ベビースタイ
食べこぼしを受け止めるポケットが付いた、お食事用エプロンです。
手づかみ食べが始まってテーブルや床のお掃除が大変になったとき、後片付けの負担を減らすアイテムとして取り入れられます。
赤ちゃんの首まわりに合うよう調整し、嫌がる場合は無理に使わなくても大丈夫です。
※価格・在庫・選べるカラーは購入先によって異なる場合があります。
食べムラがあるときはどうする?
昨日はよく食べたのに、今日はほとんど食べない。
そんな日があっても、珍しいことではありません。
無理に食べさせようとせず、食材の硬さや大きさ、食事の時間を見直してみましょう。
食べる量が少ない状態が続く、体重が増えないなど心配なことがあれば、小児科や保健センターに相談してくださいね。
生後10か月の授乳・ミルクの目安
離乳食が1日3回になっても、母乳やミルクは引き続き大切な栄養源です。
食事量や授乳の回数には個人差があり、赤ちゃんの成長や食事の進み具合に合わせて変わっていきます。
母乳やミルクはいつまで必要?
離乳食後期は、食事からとる栄養が少しずつ増えていく時期です。
ただし、まだ食事だけで必要な栄養をすべて補えるとは限りません。
母乳は赤ちゃんが欲しがる様子に合わせ、育児用ミルクは離乳食の進み具合や製品の案内なども参考にしましょう。
飲む量が以前より減ることもありますが、月齢だけを理由に急に授乳をやめる必要はありません。
- 普段どおり元気に過ごしているか
- おしっこがいつもどおり出ているか
- 体重が成長曲線に沿って増えているか
- 食事や授乳を嫌がるときに無理をさせていないか
飲めない状態が続く、尿が明らかに少ない、ぐったりしている場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
生後10か月の睡眠と生活リズム
生後10か月ごろは、朝起きる時間や食事の時間が少しずつ整ってくる赤ちゃんもいます。
その一方で、夜中に何度も目を覚ましたり、寝かしつけに時間がかかったりすることもあります。
夜泣きや夜間の目覚めが続くことも
日中の活動が増えたり、後追いが目立ってきたりする時期には、夜間の目覚めに悩む家庭もあります。
眠る前にママやパパと離れることを嫌がり、抱っこを求める赤ちゃんもいるでしょう。
夜泣きが続いているからといって、育て方に問題があるわけではありません。
赤ちゃんの様子を見ながら、家族にとって続けやすい寝かしつけの方法を探していきましょう。
生活リズムを整えるには
- 朝はカーテンを開けて自然光を取り入れる
- 食事や入浴の時間を大まかにそろえる
- 寝る前は照明を落として静かに過ごす
- 眠そうな様子を見ながら寝かしつける
毎日ぴったり同じ時間でなくても大丈夫です。
家族の生活に合わせて、無理のないリズムを作っていきましょう。
睡眠中の安全にも気をつけよう
1歳になるまでは、寝かせるときはあおむけを基本としましょう。
硬めで平らな寝具を使用し、枕やぬいぐるみ、掛け布団など、顔を覆うおそれがあるものは寝床に置かないことが大切です。
寝返りができるようになっても、安全な睡眠環境を整えておきましょう。
寝かしつけがつらいときは、家族で交代したり、日中に少し休める時間を確保したりしても大丈夫です。
赤ちゃんの睡眠だけでなく、大人が無理をしすぎないことも大切にしたいですね。
生後10か月におすすめの遊び方
生後10か月ごろは、手を伸ばす、つかむ、入れる、取り出すなど、身近なものを使った遊びが楽しくなる時期です。
特別な知育や難しい練習をしなくても、赤ちゃんが興味を持ったことを一緒に楽しむだけで十分です。
① 入れる・取り出す遊び
容器に入れた大きめのおもちゃを取り出したり、大人が入れる様子を見たりする遊びです。
初めは取り出すだけでも十分です。
慣れてきたら、自分から容器の中に入れようとする姿も見られるかもしれません。
② 積む・崩す遊び
大人が積み重ねたブロックやコップを、赤ちゃんが崩して楽しむ遊びです。
何度も崩して笑う姿が見られたら、同じことを繰り返してあげてもよいでしょう。
積めるようになることを急がず、まずは赤ちゃんが楽しめる遊び方を大切にしたいですね。
③ いないいないばあ・まねっこ
顔を隠して「いないいないばあ!」と声をかけたり、大人が手をたたいて見せたりして遊びます。
赤ちゃんが笑ったり、声を出したり、まねしようとしたりする反応を楽しみましょう。
④ 絵本を一緒に楽しむ
絵本の絵をじっと見たり、自分でページに触れようとしたりすることがあります。
最後まで読み切れなくても大丈夫です。
「わんわんだね」「赤いね」など、目に入ったものを短い言葉にするだけでも、楽しいやり取りになります。
PICK UP|指先を使って楽しむおもちゃ
フィッシャープライス はじめてのブロック レインフォレスト(FFC84)
ブロックを握る、容器から取り出す、入れるなど、成長に合わせてさまざまな遊び方ができるおもちゃです。
初めから形合わせができなくても大丈夫です。
赤ちゃんが興味を示した遊びから、ゆっくり楽しめます。
対象月齢は6か月から。使用前に製品の注意事項を確認し、大人がそばで見守りましょう。
※価格・在庫状況は購入先でご確認ください。
- 赤ちゃんが興味を示した遊びを繰り返す
- 大人が正解を教えすぎず、自由に試せるようにする
- 小さな部品や壊れたおもちゃを近くに置かない
- 疲れたり嫌がったりしたら無理に続けない
動きが活発になる時期の安全対策
はいはいやつかまり立ちが増えると、赤ちゃんが手を伸ばせる場所も広がっていきます。
昨日まで届かなかったものに手が届くこともあるため、家の中を赤ちゃんの目線で見直してみましょう。
転倒・転落を防ぐ
つかまり立ちを始めるころは、バランスを崩して転ぶことがあります。
家具が倒れないように固定し、周囲に硬いものや角のとがったものを置かないようにしましょう。
ベッドやソファの上に赤ちゃんを一人で残さないことも大切です。
誤飲・窒息に注意する
赤ちゃんは、気になるものを口に入れて確かめることがあります。
小さなおもちゃの部品、ボタン電池、磁石、薬などは、必ず手の届かない場所に保管しましょう。
食事中は、食べ物の大きさや硬さ、座る姿勢にも注意が必要です。
赤ちゃんが食べている間は大人がそばで見守り、口に詰め込みすぎないようにしましょう。
やけど・水の事故にも気をつける
熱い飲み物や電気ケトル、調理器具などは、赤ちゃんの手が届かない場所に置きましょう。
浴室や水の入った容器の周囲では、短い時間でも赤ちゃんから目を離さないことが大切です。
- 小さなものが床に落ちていない
- 家具やテレビの転倒対策をしている
- 階段や段差への対策ができている
- 熱いものやコードが手の届く場所にない
- 浴室や水の入った容器を安全に管理している
赤ちゃんの動きが変わるたびに、安全対策も見直していきましょう。
生後10か月のよくある質問
移動の仕方や発達の順番には個人差があります。
ただし、体の左右差が目立つ、動きが極端に少ない、できていたことができなくなったなど、気になる様子がある場合は小児科や乳幼児健診で相談しましょう。
無理に立たせる必要はありません。
床で自由に体を動かせる時間を作り、赤ちゃんが自分から動きたくなる環境を整えましょう。
発達について心配なことがあれば、健診などで相談できます。
食欲や好みには個人差があります。
食材の硬さや大きさ、食事の時間を見直してみましょう。
食べる量が少ない状態が続く、体重が増えないなどの場合は、小児科や保健センターに相談してください。
夜間の目覚めは、この時期にも見られます。
生活リズムや寝室の環境を整えつつ、家族で休息を分担しましょう。
強いいびきや呼吸の異常、痛みや体調不良が疑われる場合は、医療機関に相談してください。
まとめ|赤ちゃんのペースで成長を見守ろう
生後10か月ごろは、体の動きや指先の使い方、人とのやり取りが少しずつ広がっていく時期です。
離乳食や睡眠、発達の様子には個人差があり、同じ月齢でもできることは違います。
「まだできないこと」ばかりに目を向けるのではなく、昨日より少し手を伸ばせたこと、好きな遊びが見つかったことなど、小さな変化も大切にしたいですね。
後追いや夜泣き、食べこぼしなどで、毎日があっという間に過ぎてしまうかもしれません。
何もかも完璧にこなそうとしなくて大丈夫です。
赤ちゃんの成長と同じくらい、家族みんなが安心して過ごせることも大切にしてくださいね。
参考資料
※本記事は一般的な育児情報をまとめたものです。
赤ちゃんの健康や発達に不安がある場合は、かかりつけの小児科や乳幼児健診などでご相談ください。