生後9か月になると、はいはいやつかまり立ちに挑戦したり、指先で小さなものを触ろうとしたりする赤ちゃんもいます。
離乳食が3回食へ進み始めるなど、毎日の生活にも変化が出てくる時期ですね。
一方で、「まだはいはいしない」「3回食にしても食べてくれない」と悩むこともあると思います。
この記事では、生後9か月の成長・発達、離乳食、睡眠、遊び方を、赤ちゃんのペースを大切にしながら紹介します。
生後9か月の赤ちゃんの成長・発達
はいはい・つかまり立ちの目安
生後9か月ごろは、おすわりが安定したり、はいはいで移動したりする赤ちゃんがいます。
家具につかまって立ち上がろうとする子もいますが、まだずりばいを楽しんでいる子もいます。
はいはいやつかまり立ちを始める時期には、個人差があります。
できるようになる順番も同じではないため、月齢だけで比べすぎなくて大丈夫です。
体の動きに気になることがある場合は、健診や小児科で相談しましょう。
指先の動きが少しずつ細かくなる
おもちゃを持ち替えるだけでなく、指先を使ってものを触ろうとする姿が見られることもあります。
落ちたものを探したり、箱の中にあるものを取り出そうとしたりする遊びにも興味を示します。
小さなものをつまもうとする動きが増える一方で、誤飲にも注意したい時期です。
人見知りや後追いが続くことも
ママやパパの姿が見えなくなると泣いたり、後を追おうとしたりする赤ちゃんもいます。
家事を進めようとしても泣かれてしまい、困ることもありますよね。
離れる前に声をかけたり、戻ってきたときに笑顔で応えたりして、安心できる関わりを続けてみましょう。
人見知りや後追いがあまり見られない赤ちゃんもいます。
発達は、できる動作の数だけで判断するものではありません。
赤ちゃんの表情や声、体の動きなど、毎日の小さな変化にも目を向けてみましょう。
できていたことができなくなるなどの変化があれば、医療機関に相談してくださいね。
生後9か月の離乳食|3回食への進め方
3回食を始める目安
生後9〜11か月ごろは、離乳食を1日3回に進めていくことが目安です。
ただし、9か月になったその日から3回にしなければならないわけではありません。
2回食に慣れているか、食べる様子や体調はどうかを確認しながら進めましょう。
食事の時間を少しずつ家族の生活リズムに近づけていくのもいいですね。
歯ぐきでつぶせる固さへ
離乳後期は、歯ぐきでつぶせるくらいの固さが目安です。
熟したバナナのようなやわらかさをイメージしながら、食材の大きさや固さを調整しましょう。
ただし、赤ちゃんの食べる力には個人差があるため、急に固いものや大きな塊へ進める必要はありません。
口を動かす様子や飲み込む様子を見ながら、無理なく進めてくださいね。
手づかみ食べに興味が出てきたら
食べ物に手を伸ばしたり、自分で持とうとしたりする赤ちゃんもいます。
手づかみ食べは、食べ物の感触を知り、自分で食べようとする経験にもつながります。
ただし、まだ手づかみしないからといって、無理に始めさせなくても大丈夫です。
食べやすい形とやわらかさに調整し、大人がそばで見守りましょう。
- 2回食に少しずつ慣れている
- 食事中の姿勢を安定させている
- 固さや一口量を食べる様子に合わせている
- 新しい食品は少量から試している
- 食事の回数より、赤ちゃんの体調やペースを大切にしている
離乳食が進みにくいときは、自治体の栄養相談や小児科で相談できます。
食器を使いやすく整える工夫
離乳食の回数が増えると、食器を押したり引っ張ったりして、食べ物がこぼれることもあります。
食器が動きにくいように工夫したり、少量ずつ盛り付けたりすると、片付けの負担を減らせるかもしれません。
汚れてもよい環境を整えて、赤ちゃんの「自分でやってみたい」という気持ちを見守りたいですね。
5つの仕切りがある、吸盤付きのシリコン製ベビー食器です。
食器が動きにくいように工夫したいときや、少量のおかずを分けて盛り付けたいときに使えます。
手づかみ食べをするときも、赤ちゃんを安定した姿勢で座らせ、大人がそばで見守りましょう。
丸くて硬い食品や、大きな塊のままの食材は窒息につながることがあります。
また、1歳未満の赤ちゃんには、はちみつや、はちみつ入りの食品を与えないでください。
生後9か月の授乳と睡眠
3回食になっても授乳は大切
離乳食が3回になっても、母乳や育児用ミルクは引き続き大切です。
離乳後期は、離乳食のあとに母乳や育児用ミルクを飲ませるほか、授乳のリズムに合わせて続けていきます。
食べる量や授乳の回数には個人差があるため、急に授乳を減らす必要はありません。
体重の増え方や飲む量が気になるときは、健診や小児科で相談しましょう。
夜泣きや昼寝のリズム
生後9か月ごろも、夜中に目を覚ましたり、寝かしつけに時間がかかったりする赤ちゃんがいます。
日中にたくさん活動していても、必ず朝まで眠れるわけではありません。
朝は明るい光を取り入れ、夜は照明を落として静かに過ごすなど、無理のない生活リズムを意識してみましょう。
急に夜泣きが激しくなった場合は、発熱や体調の変化がないかも確認してくださいね。
夜泣きが続いたり、後追いで家事が進まなかったりすると、疲れてしまいますよね。
家族でお世話を交代したり、家事を少し減らしたりして、休む時間も大切にしてください。
気持ちがつらいときは、赤ちゃんを安全な寝床に寝かせ、少し離れて落ち着く時間を取ることもできます。
- 1歳になるまでは、寝かせるときはあおむけにする
- 硬めで平らな寝具を使用する
- 枕やぬいぐるみなどを寝床に置かない
- 掛け布団ではなく、着るものや空調で温度を調整する
- できるだけ赤ちゃん専用の安全な寝床を使う
はいはいやつかまり立ちができるようになったら、寝床からの転落にも気をつけましょう。
生後9か月におすすめの遊び
出す・入れる・探す遊び
箱に入っている大きめのおもちゃを取り出したり、布の下に隠したものを探したりする遊びも楽しめます。
大人がゆっくり見本を見せると、まねしようとする赤ちゃんもいます。
まだ同じようにできなくても大丈夫です。
おもちゃを見つめる、触る、握るといった反応も大切にしましょう。
手遊びやまねっこ遊び
「ぱちぱち」と手をたたいて見せたり、「ばいばい」と手を振って見せたりするのも楽しい遊びです。
赤ちゃんがまねをしたら、笑顔で応えてあげましょう。
まだまねをしなくても、何度も繰り返して一緒に楽しむことができます。
無理に動作を覚えさせるのではなく、親子でのやり取りを大切にしたいですね。
絵本を使ったふれあい遊び
赤ちゃんを膝に座らせて、絵本を一緒に眺める時間もおすすめです。
ページをめくるペースは赤ちゃんに合わせ、気になった絵があれば指をさしながら話しかけてみましょう。
短い時間でも、ママやパパの声を聞きながら過ごすことは、親子の楽しい時間になります。
はるな檸檬さんによる、親子のスキンシップをテーマにした絵本です。
読み聞かせをしながら、赤ちゃんとゆったり触れ合う時間を楽しみたい家庭におすすめです。
赤ちゃんの反応を見ながら、無理のない姿勢で楽しんでくださいね。
床の上で体を動かす遊び
安全なマットの上で、赤ちゃんが自由に寝返りやはいはいを楽しめる時間を作ってみましょう。
少し離れた場所におもちゃを置いて、手を伸ばしたり移動したりする様子を見守るのもいいですね。
ただし、無理につかまり立ちをさせたり、歩く練習をさせたりする必要はありません。
赤ちゃんが自分から動こうとする気持ちを大切にしましょう。
生後9か月のお世話と安全対策
誤飲・転落・転倒に気をつけよう
はいはいやつかまり立ちが始まると、赤ちゃんの行動範囲が急に広がることがあります。
床に落ちている小さなものをつかんで、口に入れようとすることもあるため、誤飲には十分注意しましょう。
ボタン電池や磁石、薬などは、手の届かない場所に保管してください。
また、家具につかまって立ち上がるようになったら、家具の転倒や、赤ちゃん自身の転倒にも注意が必要です。
- 小さなものや電池、薬を手の届かない場所に置いている
- 倒れやすい家具やテレビを固定している
- 引き出しや扉の開閉による指はさみに注意している
- 熱い飲み物やコード類を近くに置かない
- 階段や段差には必要に応じて安全対策をしている
- ベッドやソファなど高い場所に一人で寝かせない
昨日まで手が届かなかったものに、突然届くようになることもあります。
赤ちゃんの成長に合わせて、こまめにお部屋を見直していきましょう。
体調や発達が心配なとき
まだはいはいしない、つかまり立ちをしないなど、発達のことで気になることがあるかもしれません。
発達には個人差がありますが、心配なことは健診や小児科で相談して大丈夫です。
できていた動きができなくなったり、反応が乏しくなったりした場合も相談しましょう。
意識がない、正常な呼吸が見られないなど、緊急性の高い症状があるときは、ためらわず救急要請をしてください。
よくある質問
はいはいを始める時期や移動の仕方には個人差があります。
ずりばいで移動する赤ちゃんもいれば、別の動き方をする赤ちゃんもいます。
月齢だけで判断せず、体の動きや発達で気になることがあれば健診などで相談しましょう。
生後9〜11か月ごろは、3回食へ進めていく時期の目安です。
ただし、離乳食を始めた時期や食べる様子によって進み方は異なります。
無理に回数を増やさず、迷ったときは栄養相談などを利用してくださいね。
自分から食べ物に手を伸ばす時期には個人差があります。
無理に手づかみさせず、食べ物の感触に触れる機会を少しずつ作ってみましょう。
食べ方や飲み込みで気になることがあれば、医師や管理栄養士などに相談しましょう。
ママやパパの姿が見えなくなると、不安そうに泣く赤ちゃんもいます。
声をかけながら家事をしたり、家族で交代したりして、無理のない方法を探してみましょう。
予定どおりに家事が進まない日があっても、赤ちゃんと自分の休息を大切にしてくださいね。
まとめ|生後9か月の成長を見守ろう
生後9か月は、体の動きや指先の使い方が少しずつ発達し、自分でやってみたい気持ちが広がっていく時期です。
離乳食も3回食へ進み始め、毎日のお世話が忙しくなることもあります。
はいはいやつかまり立ち、手づかみ食べの進み方は一人ひとり違います。
ほかの赤ちゃんと比べすぎず、今できることや好きな遊びを一緒に楽しんでいきたいですね。
ママやパパも、休めるときには休みながら、無理のないペースで毎日を過ごしていきましょう。