1歳のお誕生日を迎えると、赤ちゃんから少しずつ幼児へと成長していきます。
歩き始めたり、意味のある言葉を話し始めたりと、毎日の中で新しい発見が増えてくる時期ですね。
一方で、「まだ歩かないけれど大丈夫?」「言葉が出ないのは遅い?」「食事を嫌がるようになった」と、気になることも増えてくるのではないでしょうか。
この記事では、1歳児の成長と発達、歩き始め・言葉・食事・睡眠の目安、親子で楽しめる遊びや安全対策を紹介します。
🌷 この記事でわかること
- 1歳児の成長と発達の目安
- 歩き始めや言葉の発達
- 離乳食から幼児食への移行
- 睡眠・生活リズムの変化
- イヤイヤへの関わり方
- おすすめの遊びと安全対策
1歳児はどんな時期?成長と発達の目安
1歳から2歳になるまでの1年間は、体の動きや言葉、人との関わり方が大きく変化する時期です。
1歳になったばかりの頃と、1歳半を過ぎた頃では、できることが大きく違う場合もあります。
発達のスピードには個人差があるため、月齢だけで比べすぎず、その子自身の成長を見守りましょう。
1歳児の成長チェック
☐ つかまり立ちや伝い歩きをする
☐ 一人で歩き始める
☐ 指差しで興味のあるものを伝える
☐ 意味のある言葉が少しずつ出てくる
☐ 大人の動きをまねする
☐ 自分で食べようとする
☐ 自分の意思を表情や行動で伝える
これらは1歳台を通して見られることのある発達の例です。
1歳になった時点ですべてできている必要はありません。
歩き始めはいつから?まだ歩かなくても大丈夫?
1歳頃になると、つかまり立ちや伝い歩きから、一人歩きへと進む子が増えてきます。
ただし、歩き始める時期には個人差があります。
1歳のお誕生日を迎えても、まだ一人で歩かない子もいます。
歩くまでの発達の流れ
- つかまり立ち:家具などにつかまって立つ
- 伝い歩き:家具を支えにして横へ移動する
- 一人立ち:支えなしで立つ時間が増える
- 一人歩き:少しずつ自分の足で歩く
この順番や進み方も、赤ちゃんによって異なります。
無理に歩かせようとせず、安全な場所で自分から体を動かせるようにしましょう。
Q. 1歳でまだ歩きません。遅いですか?
A. 1歳で一人歩きをしていなくても、それだけで発達の遅れとは判断できません。
つかまり立ちや伝い歩きができるか、足に体重をかけられるかなど、ほかの動きも含めて確認します。
1歳半頃になっても一人歩きが見られない場合や、手足の動きに大きな左右差がある場合は、小児科や健診で相談しましょう。
💡 ちょこっと豆知識
歩き始めの頃は、足元が不安定で転びやすいものです。
室内では安全な床の上で足を動かす経験を大切にし、外で歩くようになったら、足に合った靴を選びましょう。
1歳児の言葉の発達|いつから話し始める?
1歳頃になると、「まんま」「わんわん」など、意味のある言葉を話し始める子がいます。
ただし、言葉が出始める時期には個人差があり、まだ声や身振りで気持ちを伝えている子もいます。
言葉が出る前にも大切な発達がある
言葉の発達は、話せる単語の数だけではわかりません。
例えば、次のような様子もコミュニケーションの発達に関係しています。
- 名前を呼ばれて振り向く
- 身近な人の声に反応する
- 欲しいものに手を伸ばす
- 指差しで興味を伝える
- 大人の表情や動きをまねする
- 簡単な言葉を少しずつ理解する
こうしたやりとりを重ねながら、少しずつ言葉の理解や表現が育っていきます。
Q. 1歳になっても言葉が出ません。大丈夫?
A. 1歳になったばかりで意味のある言葉が出ていなくても、それだけで問題があるとは限りません。
言葉の理解や身振り、人とのやりとりなども含めて発達を見ていくことが大切です。
1歳半頃になっても意味のある言葉が見られない、呼びかけへの反応が乏しい、指差しがほとんど見られないなどの場合は、健診や小児科で相談しましょう。
言葉を育てる関わり方
- 見ているものを言葉にする:「わんわん、いたね」「赤い車だね」
- 子どもの声に応える:「あー」と声を出したら、笑顔で応える
- 絵本を一緒に楽しむ:絵を指差しながら、短い言葉で話しかける
- 言葉を無理に言わせない:正しく言えなくても、伝えようとした気持ちを受け止める
毎日の遊びや生活の中で、楽しくやりとりする時間を大切にしたいですね。
言葉の理解・指差しや、気になるときの相談については、1歳の言葉の発達の目安と関わり方で詳しく解説しています。
1歳児の食事|離乳食から幼児食へ
1歳頃は、離乳食の完了に向けて食べ方が発達していく時期です。
離乳の完了は、生後12〜18か月頃が目安とされています。
ただし、1歳になったらすぐに大人と同じ食事を食べられるわけではありません。
1歳児の食事のポイント
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 食事回数 | 1日3回 |
| 補食 | 必要に応じて1日1〜2回 |
| 食べ物の固さ | 歯ぐきでかめる程度 |
| 食べ方 | 手づかみ食べやスプーンへの興味 |
| 授乳 | 食事の進み具合に合わせて続ける |
食べる量や進み方には個人差があります。
食事を楽しみながら、少しずつ食べられる食品を増やしていきましょう。
Q. 1歳になったら卒乳しなければいけない?
A. 1歳になったからといって、必ず授乳をやめる必要はありません。
離乳の完了は、母乳や育児用ミルクを飲まなくなることと同じ意味ではありません。
食事の進み具合や成長の様子、家庭の状況に合わせて考えていきましょう。
Q. 食べ物を口から出したり、食事を嫌がったりします
A. 食べ物の固さや大きさが合っていない場合や、食べたい気持ちが変化している場合があります。
無理に食べさせず、食材の形や調理方法、食事の時間を見直してみましょう。
体重が増えない、むせ込みが続く、食べられる食品が極端に少ない場合などは、小児科や専門職に相談してください。
⚠️ 食事中の安全にも注意
1歳児はまだ食べる機能が発達途中です。
丸くてつるつるした食品、硬い食品、かみにくい食品などは窒息につながることがあります。硬い豆やナッツ類は5歳以下の子どもには与えません。ぶどうやミニトマトなどを丸ごと与えず、形・固さ・大きさを食べる力に合わせて調整しましょう。
食べやすい大きさや固さに調理し、座った姿勢で食べさせ、食事中は必ず大人が見守りましょう。
1歳児の睡眠時間と生活リズム
1歳頃になると、昼寝や夜の睡眠のリズムが少しずつ変化していきます。
昼寝が1日2回の子もいれば、成長とともに1回へ移行していく子もいます。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、1〜2歳児の睡眠時間として、昼寝を含めた1日11〜14時間の推奨が紹介されています。必要な睡眠時間には個人差があるため、日中の機嫌や活動の様子も見ながら生活リズムを整えていきましょう。
生活リズムを整える3つの工夫
- 起きる時間をなるべくそろえる:朝はカーテンを開け、明るい環境で過ごす
- 日中は体を動かす:散歩や室内遊びなどを楽しむ
- 寝る前は落ち着いて過ごす:照明を控えめにし、絵本などでゆったり過ごす
Q. 1歳になっても夜泣きするのは普通?
A. 1歳を過ぎても、夜中に目を覚ます子はいます。
睡眠の発達には個人差があり、生活の変化や体調などによって眠りが不安定になることもあります。
夜泣きが続いて家族の負担が大きい場合は、一人で抱え込まず、小児科や地域の子育て相談窓口なども活用しましょう。
夜泣きに悩むときの確認や家族が休む工夫は、夜泣きの対処法と受診の目安も参考になります。
1歳児のイヤイヤ・癇癪はなぜ起こる?
1歳台になると、自分でやりたい気持ちや、思いどおりにしたい気持ちが少しずつ強くなってきます。
一方で、気持ちを言葉で十分に伝えることはまだ難しいため、泣いたり怒ったりして表現することがあります。
イヤイヤへの関わり方
- 気持ちを言葉にする:「まだ遊びたかったね」「自分でやりたかったね」
- 選べる場面をつくる:「赤い靴と青い靴、どっちにする?」
- できることは見守る:時間に余裕があるときは、自分でやる経験を大切にする
- 危険なことは止める:安全に関わる場面では、落ち着いて制止する
気持ちを受け止めることと、すべての要求に応えることは同じではありません。
できる範囲で気持ちに寄り添いながら、安全や生活に必要なルールも少しずつ伝えていきましょう。
1歳児におすすめの遊び4選
1歳児は、体を動かしたり、手先を使ったり、大人のまねをしたりする遊びを楽しめるようになってきます。
子どもの興味や発達に合わせて、無理なく楽しんでみましょう。
① 積み木遊び
積み木を積んだり、崩したりして遊びます。
最初は大人が積んだものを崩すだけでも楽しめます。
② 型はめ・出し入れ遊び
大きめのパーツを容器に入れたり、取り出したりする遊びです。
手先を使う経験につながります。
③ 絵本の読み聞かせ
動物や食べ物、乗り物など、身近なものが登場する絵本がおすすめです。
絵を指差しながら、短い言葉で話しかけましょう。
④ まねっこ遊び
「ぱちぱち」「ばいばい」など、大人の動きを見せて楽しみます。
すぐにまねできなくても大丈夫です。
おもちゃは対象年齢を確認し、小さな部品が外れないものを選びましょう。
遊びの中では、上手にできたかどうかよりも、親子で一緒に楽しむことを大切にしたいですね。
日々の遊びに取り入れたい声かけの例は、1歳ごろの指さし・まねっこ遊びでも紹介しています。
絵本選びに迷ったときは、0歳・1歳の絵本の選び方と読み聞かせのコツを参考に、子どもの興味に合うものを探してみましょう。
1歳児の安全対策|行動範囲が広がったら
歩いたり、家具によじ登ったりするようになると、転倒・転落・誤飲などの事故に注意が必要です。
昨日まで届かなかった場所に手が届くこともあるため、子どもの成長に合わせて安全対策を見直しましょう。
✅ お部屋の安全チェック
☐ 階段や危険な場所にベビーゲートを設置する
☐ 家具やテレビの転倒防止対策をする
☐ 小さなおもちゃやボタン電池を片づける
☐ 窓やベランダの近くに踏み台になるものを置かない
☐ 熱い飲み物や電気コードを手の届かない場所に置く
☐ 食事中は座らせ、必ず見守る
安全用品を使う場合も、設置場所や使用条件を確認し、大人の見守りと組み合わせることが大切です。
1歳6か月児健診で確認したいこと
1歳6か月児健診では、体の成長や歩行、言葉の理解・表現、人とのやりとり、食事や生活習慣などを確認します。
気になることがあれば、健診を待たずに相談してもかまいません。
🌷 健診で相談したいこと
☐ 歩き方や体の動き
☐ 意味のある言葉や言葉の理解
☐ 指差しや人とのやりとり
☐ 食事の量や食べ方
☐ 睡眠や生活リズム
☐ 歯みがきやむし歯予防
相談したいことを母子健康手帳などにメモしておくと、健診当日に伝えやすくなります。
また、できていたことができなくなった、呼びかけへの反応が乏しい、運動面に大きな左右差があるなど、気になる変化がある場合は早めに相談しましょう。
まとめ|1歳児の成長を親子のペースで楽しもう
1歳児は、歩き始めや言葉の発達、食事の変化など、さまざまな成長が見られる時期です。
できることが増える一方で、思いどおりにいかず泣いたり、食事や睡眠に悩んだりすることもあります。
🌷 今日からできること
- 子どもが安全に体を動かせる環境を整える
- 言葉や身振りでのやりとりを楽しむ
- 食事は発達に合った固さや大きさにする
- 生活リズムを少しずつ整える
- 気になることは健診や小児科で相談する
ほかの子と比べすぎず、今できることや、少しずつ増えていく成長を楽しんでいきたいですね。
参考資料
確認日:2026年10月9日。月齢や発達の様子は目安です。気になることがあれば、健診やかかりつけ医などに相談してください。